マスク
コラム

大学生のマスク恋愛事情を調査

長引くコロナ禍で当たり前になったマスク生活。
せっかくのキャンパスライフを楽しみにしていたのに学校に行けず、人と会えない日々が続きました。
授業は再開したけれど、まだまだマスクは手放せない日々。
入学してから、周りの人のマスクの下の顔を一度も見たことがない…という人も多いのではないでしょうか。
それでも多感な年ごろの大学生。
マスク生活でも恋愛がしたい!と積極的にアプローチをする人や、マスクをしたまま恋愛することに抵抗がない、という学生も増えてきているようです。

「ちょっと待って!ずっとマスクをしているのに人を好きになるってことあるの?」「顔を全部見ないまま付き合うのってアリ?!」
今回は、そんなことを考えている人に向けて、大学生のマスク恋愛事情をまとめました。
マスク生活でも恋愛に発展するケースや学生マスク生活あるあるについてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

マスク生活の恋愛の悩み

コロナ禍のマスク生活で、よく耳にするのが以下のような恋愛の悩みです。

「マスク姿しか知らないのに人を好きになってしまいました。相手の雰囲気や話し方、性格に惹かれて好きになったのですが、素顔を見たときに自分の感情が揺らいでしまうのかな?と、マスクの下の顔を見たいような、このまま見なくてもいいような複雑な気持ちです。マスク姿のまま人を好きになるってあり得ないですか?」

「相手は私のマスク姿しか見ていないのに、告白されてしまいました。付き合いたい気持ちはあるのですが、自分の素顔を知った途端、ガッカリされてしまわないかと怖くて、出来ればこれからもマスクを取りたくないです。もしこのまま付き合っても、いつかはマスクの下を見せなくてはいけませんよね?相手はマスクの下の顔を良いように想像しているんではないでしょうか?昔から自分の顔にコンプレックスがあるので、とにかく不安です」

マスク姿の異性を好きになった、マスク姿の自分を好きだと言われて困惑するケースが多いようですね。顔を見ないまま好きになってくれるのはありがたいけれど、マスクを外したときにどう思うか、どう思われるかを不安に感じていることが分かります。
そもそも、マスクの下を見ていない状態のまま恋愛に発展する可能性はあるのでしょうか。次項では、マスクのまま恋愛することに、学生がどう感じているかをまとめました。

マスクのまま恋愛はアリ?

マスクの下の顔を見たらガッカリする、ガッカリされそうなので、マスクのまま恋愛に発展するのは絶対にない!という意見がある一方で、「顔で好きになるわけじゃないから、マスクの下が見えなくても付き合うのはアリ」という肯定的な意見もあるようです。
相手が「惚れるのは顔じゃない!」というタイプの人であれば、恋愛に発展する可能性は十分にあると言えます。

確かに、マスクを取ったあと「想像とちがった!」「あれ?」と思うような瞬間はあるでしょう。
ですが、それはお互い同じこと。性格や雰囲気を好きになるのであれば、マスクを取ったあとも同じ気持ちでいられる、それ以上にマスクの下の顔も好きになれるという考えは少なくないようです。

学生のマスク生活あるある

あるアプリユーザーを対象に行われたアンケート調査では、以下のような「マスクあるある」の結果が出ました。

  • クラスメイトの顔が覚えられない
  • マスクを外す瞬間、周りの空気にナゾの緊張感が走る
  • 顔の下半分が見えないので、みんな美男美女に見える
  • ご飯の時間だけみんなめっちゃ静かになる
  • 友達の顔を知らないから、マスクの下が気になって仕方ない
  • マスクをつけていないと不安

入学からずっとマスクを着けているので、異性どころか同性のクラスメイトの顔もよく覚えられないと悩む人も多いようです。
また、マスクの下は想像なので、みんな美女やイケメンに見えてしまうといったあるあるも見られます。
自分はマスクを外すのはいやだけど、人のマスクの下は見たいという欲求からか、マスクを外す瞬間にガン見される、思わずじっと見てしまう光景もマスクあるあるです。

マスク効果で2割増し?マスクマジックとは

マスクをしていると、みんなが美人に見えたりイケメンに見えたりするのには脳の働きが関係しています。
人間は、相手の隠されている部分を想像で勝手に平均化してしまう傾向にあるからです。

見えない部分を過度に期待してしまい、自分の脳内で勝手に美化してしまいます。
マスクをすると、相手の目元しか見えません。肌荒れや歯並びの悪さ、歯の黄ばみなど、肌の見た目や口元も隠れてしまうので、自分の中で「美人だろう」「イケメンだろう」と想像を膨らませる傾向にあるのです。
目元の情報だけで美男美女に見えてしまう、まさにマスクマジックと言えます。

マスクを外せない「マスク依存」が急増

マスク生活が日常化してから2年以上。その影響で、若者を中心に「コロナが終息してもマスクをしていたい」「自分の素顔をさらすのが恥ずかしい」といった人が増えています。あるアンケートでは、調査した7割の人が「コロナ後も着用を続けたい」と回答するほど、マスクに「依存」している人が多くなっているのです。
マスク姿だと2割増しで美人やイケメンに見える。素顔を見てガッカリされたくないといった意見が多くありました。
中には、マスクを外すことで表情から感情を読み取られるのが嫌だ、という人もいます。

このようなマスク依存は、対面コミュニケーション不全のひとつであり、人との直接的なやりとりに苦手意識を感じる若者世代や、SNSを中心に、非対面でコミュニケーションをとるのが当たり前になった現代の、新たな現代病とも言えるでしょう。

マスクを外せない理由

マスクを人前で外すのが、まるで下着を脱ぐように恥ずかしいと考えている人が増えています。ネット上ではマスクを「顔パンツ」と呼ぶ人もあらわれるほどです。
なぜこれほどまでに、マスクを外せなくなってしまったのでしょうか。

自分のコンプレックスが和らぐ

化粧品メーカー・マンダムが行った調査によると、「人前でマスクを外すことに抵抗がある」とこたえた人、全体の76%にものぼりました。
回答の中には「顔に自信がない」「鼻にコンプレックスがある」「口元にコンプレックスがある」という理由が多くありました。
マスクによって何らかのコンプレックスが隠れる、マスクを外すと自分がコンプレックスに感じている部分が見られてしまうから、という理由でマスクを外せない人が多くいるようです。

対人関係の不安が和らぐ

マスクをしていると、素の自分でコミュニケーションを取ることを避けられます。
そのため、不特定多数の輪の中に苦手意識を持つ人、対人関係に悩みを抱えている人は「マスク越しで人と接するようになってから気持ちが楽になった」と感じるといいます。
相手の感情も見えにくいので、例えば「接客でいやな顔をされるだけで心が折れてしまう」という人は、自分のメンタルを守ってくれるアイテムになるそうです。
相手だけでなく自分の表情も隠すことができるので、自分の心理状態を相手に読まれずに済みます。
表情を隠したり人との心の距離を保ったりする目的でマスクをしてしまうと、過度にマスクに依存してしまいやすくなります。

マスク依存をそのままにしておくと、マスクを外す時代に戻ったときに逆に外出できなくなってしまう可能性があります。
マスクを外しても不安や恐怖を感じなくなるよう、少しずつトレーニングして今後に備えていきましょう。

マスクなしの自分に自信をつけよう

コロナ前のように思いっきり恋愛を楽しむためにも、マスクなしの生活に戻る前に、マスクを外せない自分を克服しておくことが大切です。
以下のような方法で自己肯定感を高めて、マスクなしの自分に自信をつけましょう。

身近な人の前でマスクを外してみる

古い友人など、信頼できる身近な人の前でマスクを外すことからはじめてみましょう。
親しい人の前で外すことで「マスクを外しても恥ずかしくない」という体験を積み重ねます。その後、徐々に外す場面や時間を増やして自信につなげていくと、マスクがなくても平気に思えるようになっていくでしょう。

ここで大切なのは、あくまでも自分からマスクを外すことです。周りに言われたから外す、無理やり外されるなどの経験をしてしまうと、かえって逆効果になってしまうことがあります。
マスクなしの自分に自信をつけたいのであれば、自ら勇気を出してできることからはじめてみてください。

スキンケアをする

マスク姿しか知らない相手だと、マスクを外したときにギャップが生じるのは仕方ありません。
一方で「マスクで隠れるから…」といってスキンケアをサボっていると、マスクを外したときに相手に肌荒れを見られてしまい、結果としてさらにギャップを感じさせてしまうのです。
しっかりとスキンケアをして肌荒れを防ぎ、少しでもギャップが生まれないようにしましょう。
毎日の汚れを洗顔でしっかりと落とします。女性の場合は洗顔前のクレンジングも忘れずに。肌の摩擦を生まないよう、シートタイプのクレンジングよりもジェルやミルクタイプがおすすめです。洗顔時にはしっかりと濃密な泡を立てて、肌に手が触れないようにします。
洗顔・クレンジング後は保湿が大切です。適量の化粧水を肌になじませて、乾燥しないようにケアしましょう。乾燥が気になる人は化粧水の後に乳液や保湿クリームなどを重ね付けしてください。毎日のケアの積み重ねで徐々に肌荒れがなくなり、マスク下の自分の顔に自信が戻ってくるはずです。

顔以外の魅力も磨いておこう

人の魅力は顔だけではありません。声のトーンや表情、身だしなみ、しぐさや動作も一体となってその人の魅力が形成されます。
「顔にコンプレックスがあるから…」といってマスクを着けただけで何もしないままでは、マスク生活後も恋愛に踏み出すことができません。
相手に良い印象を持ってもらうにはどうすれば良いか、魅力的な表情やしぐさは何かを考えて、理想を高める努力をしてみることも大切です。
今のマスク生活を機に、自分の「顔以外の魅力」は何かを見つめ直してみてはいかがでしょうか。